自分のアイデアを活かしてくれる。技術の磨きがいがあります
カメラを組み立てるための治工具を製作。現場での汎用化を意識しつつ設計を行い、不具合の修正や工程管理などリーダーとしての役割も担う。
なぜキヤノンだったのですか?
工場は本社と違って設計されたカメラを作って世に出す、現場ならではの魅力があります。実際にご使用いただくエンドユーザー様との距離の近さもいいですね。また、世界的に名の通ったブランドの製品を扱える楽しさもあり、「キヤノンで働いている」とみんなに言えるのがかっこいい(笑)。そうした誰もが知っているブランド力に惹かれました。最初から、工具を設計する部門に携わりたいと思っていたので、生産技術を志望しました。
仕事のどんなところがおもしろいですか?
生産技術部門ではカメラを組み立てるための工具を作っているのですが、自分たちにとっては工具が製品みたいなもの。いろんなアイデアを盛り込んで、「使いやすい」「作業性が上がった」と言われるのが楽しみですね。キヤノンの場合、一度起きたトラブルは再度出さないような仕組みづくりを徹底しています。いつでも「もっとこうしてみれば使いやすくなるかな」と前向きにものづくりできるのが楽しいです。
どんな風にスキルを磨いていますか?
意外とプライベートで見聞きしたものが活かされることがあることに驚いています。以前、からくり人形をイメージした、電気や動力をあまり使わずにひとつの動作でバー部品が出てくる工具を作ったことがあります。小さなバーなので重なると大変。そこで着想を得たのが、ごはん粒がくっつかないしゃもじの突起です。実装するとうまくいって問題が解決したのはとても嬉しかったですね。ほかにも、家にある子どものおもちゃも、シンプルだけどすごい仕組みのものがあり、どこかでアイデアが使えないかと考えています。職場では、先輩がマンツーマンでついてくれるブラザーシスター制度があり、しっかり指導していただきました。今思えば初歩的な質問もしたかもしれませんが、どの先輩も気軽に教えてくれるので、機械音痴だった僕でも技術を高めることができました。自分も後輩に教える立場になったら先輩たちのように、何でも優しく答えられるようになりたいです。
入社してから成長したと感じること
私は1年現場で研修して生産技術部に配属されました。最初は正直、機械の設計が得意ではなく、とにかく作りたいという一心でした。だんだん独り立ちして、自分のアイデアを工具に盛り込めるようになったのが一番の成長。また、研修で機械づくりとは畑違いのソフトに関することを学んだことも大きかったですね。研修から帰ってきて実際の業務で工具の簡易化に取り組ませてもらい、とてもいい改善ができたと思いました。
今後の目標を教えてください
今は上司のもとで指示をもらって設計とデバック(調整)を行っていますが、全体をまとめる計画担当としてみんなを引っ張っていきたいです。また、自分の技術も同時に磨いて、より柔軟な発想で工具を作れるようになりたいです。カメラは部品が小さく、手作業で組み立てるのは困難です。それをボタン一つで組んでくれるような装置を作るのがこの仕事の魅力。自分の成長とともにもっといいものが作れるようになると信じています。
オフの過ごし方は?
長期休暇の時は2人の子どもをつれて家族で地元の鹿児島に帰省します。まとまった休みがあるのでとても助かっています。週末は、会社の仲良しメンバーと草野球チームを作って趣味の野球を楽しんでいます。たまに福岡や佐世保、長崎市内へも足を延ばすのですが、波佐見町は1時間~1時間半くらいで各地に行けるのでいい場所だと思いますよ。また、平日は水曜・金曜がノー残業で子どもとの時間がとれることが嬉しいですね。